レーシックの歴史
レーシックの手術が確立したのは1980年代です。
しかし角膜の厚さを調節して、視力を矯正するという発想は1800年からありました。
レーシックと角膜の歴史についてです。
■ 近視手術のはじめは日本!?
「角膜を切開して視力を矯正する」という発想は1800年代からありました。
そこで1939年日本の佐藤氏が、角膜を切開して行う近視手術を行い、成功しました。
しかしこの手術では、時間経過とともに角膜が白く混濁してくることがわかり、さらなる改良が求められるのです。
■ 怪我の功名!?ロシアの少年の事故
レーシックの技術が開発されたのはロシアが最初となっていますが、その経緯については偶然が生み出した「事故」によるものなのです。
近視手術の父と言われるロシアのフィヨドロフ博士のもとに、一人の少年が運ばれてきました。
彼は交通事故に遭ってしまい、かけていたメガネの破片が割れて、眼に刺さっている状態でした。
少年はガラスを取り除く手術が行われ、無事終了しました。
そしていよいよ包帯を外す日になって、包帯を取り外すと、少年が「メガネ無しでも見える」と訴えだしたのです。
このことがきっかけで、フィヨドロフ博士は角膜の前面のみを切開する「PK法」を確立しました。
■ アメリカで開発された「エキシマレーザー」
これまでの「PK法」では放射線状にメスで角膜に切れ目を入れていく方法でした。
しかしこの方法では精度が一定に保たれない、というデメリットがありました。
これを解消するために作られたのが、アメリカ製の「エキシマレーザー」です。
直接メスで執刀するよりも、レーザーによる治療は治癒が早いことから、現在では最もポピュラーな方法として用いられています。
これまでの「PK法」からより精度の高い「PRK法」が用いられるようになりました。
「PRK法」はフラップを形成せずに、エキシマレーザーを直接照射する方法になります。
■ 現在の「レーシック」へ
PRK法は長い間視力矯正法の定番として用いられてきました。
しかし1990年に入って、ギリシャでパリカリス博士が初めて「レーシック」を行います。
レーシックとは角膜の前面を削り、「フラップ」というフタのような状態を作り出します。
そして「角膜実質層」という部分をエキシマレーザーで削り、調節します。
これまで主流だったPRK法は、術後の痛みや経過を慎重に見ていかなければいけない点がデメリットでした。
しかしレーシックではフラップを形成するため、治りも早く現在では一般的な視力矯正法として用いられています。